カクテルのレシピでは、ミリリットル(ml)、液量オンス(fl oz)、パート、ダッシュ、ときにはバースプーンが使われます。加える量の示し方は、表記によって異なります。正しく読み取ることで、材料の比率を守れます。

単位が重要な理由

数字だけでは分量はわかりません。液量オンスを重量のオンスと混同したり、ダッシュを一定のミリリットル数だと考えたりすると、混ぜる前から仕上がりが変わってしまいます。一つのレシピでは一つの計量体系を選び、一貫して使いましょう。

ミリリットルと液量オンス

ミリリットルは体積の単位です。米国の液量オンスも体積の単位で、1 U.S. fl oz = 約29.57 mlです。普段のバーの作業では、30 mlを近似値として使えますが、正確に1液量オンスと同じではありません。

メートル法の分量米国の単位での近似値
15 ml1/2 fl oz
30 ml1 fl oz
45 ml1 1/2 fl oz
60 ml2 fl oz

これらは、実用上使いやすいように丸めた換算値です。たとえば、この講座のダイキリは、ホワイトラム45 ml、ライムジュース30 ml、シンプルシロップ15 mlを使います。オンスの目盛りがあるジガーなら、それぞれ約1 1/2、1、1/2米国液量オンスとして量れます。一杯全体で、同じ換算の基準を使いましょう。

レシピに「oz」とだけ書かれている場合は、液量オンスを意味するか確認します。この略記は重量を指す場合もあります。英国のインペリアル液量オンスは容量が異なるため、出典を確認せずに二つの体系を混ぜて使わないでください。

パートは比率を示す

パートは、レシピ全体で同じ量を基準にする限り、好きな体積に設定できます。この講座のマルガリータは、テキーラ40 ml (≈ 1.35 US fl oz)、オレンジリキュール20 ml (≈ 0.68 US fl oz)、ライムジュース20 ml (≈ 0.68 US fl oz)で、2:1:1の比率です。この一杯では、1パートを20 ml (≈ 0.68 US fl oz)にできます。二杯分なら、1パートを40 ml (≈ 1.35 US fl oz)として、80:40:40 ml (≈ 2.71:1.35:1.35 US fl oz)を使います。杯数に合わせて全体量を変えても、材料の比率は保たれます。

液体の合計は、氷が溶けて希釈される前の量です。パートだけでは、グラスに注いだ完成後の液量はわかりません。

ダッシュ、ドロップ、バースプーン

ダッシュは、ダッシャーボトルから少量を注ぐことです。ドロップは、スポイトなどの器具から垂らす一滴です。その量はボトルや液体によって変わります。バースプーンは、使うバースプーン一杯分ですが、スプーンの容量もさまざまです。共通の数値を勝手に決めて換算するのではなく、レシピの表記に従いましょう。

よくある失敗

  • 換算の方針を決めずにmlと近似値のオンスを混ぜて使う。 比率がずれることがあります。
  • ozを重量として読む。 カクテルの液体の分量では、通常fl ozを意味します。
  • パートを一定のミリリットル数だと考える。 パートは、杯数に合わせて全体量を変えられる比率を示します。
  • すべてのダッシュを同じ正確な液量だと決めつける。 注ぎ口の器具によって出る量が変わります。

実践例

  • マルガリータ: パートで書かれたレシピの杯数を変える前に、2:1:1の比率を確認します。
  • ブラッディマリー: 計量する液体と、味つけに使うドロップやダッシュを区別します。

要点

数字の前に単位を確認しましょう。体積の計量体系を統一し、パートは比率として扱い、少量の計量もレシピの表記に従います。換算するときも、材料の比率を保つことが大切です。